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ケントのブログ(ふわふわ)

技術メモ、アイドル、演劇、美術など分からないなりに

面白かったよ!「詭弁・走れメロス」レポート

kentno.comより移行 評価-★★★★ 文化-演劇 評価 文化

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京都を舞台に性格をひんまげてこじらせちゃった学生が登場する小説を書かれる、森見登美彦氏の「新釈 走れメロス」が「詭弁 走れメロス」として舞台化されたと聞いて行ってきました。

あらすじ

「詭弁論部」に籍を置く阿呆学生・芽野史郎。汚い下宿で惰眠をむさぼり、落第を重ねてきた芽野は、ある日の午後、一大決心をする。「たまには講義に出てみるか」 彼が大学構内へ入っていくと、辺りはお祭り騒ぎであった。今日から学園祭が開幕していたのだ。 芽野が部室の方へ歩いてゆくと、その扉は閉ざされ、路上に置かれた炬燵にあたっている詭弁論部部員たちが見えた。訊けば先日、図書館警察の長官が率いる「自転車にこやか整理軍」なる屈強な男たちが乗り込んできて、部室が閉鎖され、代わって「生湯葉研究会」の看板が掲げられたというのだ。 怒った芽野は「生湯葉研究会」の看板を引きはがしにかかるが、「自転車にこやか整理軍」の手によってその身を捕えられ、図書館警察長官の前に引き出されてしまう。 誰も信頼しないという長官は、芽野にある約束を持ちかけた。部室を返してほしければ、グラウンドに設営してあるステージで、楽団の演奏する「美しき青きドナウ」に合わせてブリーフ一丁で踊り、今宵のフィナーレを飾って見せろというのだ。 芽野はもちろん踊ってみせると約束するが、これから姉の結婚式に出なければならないため、一日だけの猶予を乞う。明日までに必ず戻ってくるという芽野を全く信じない長官に、芽野は自分の身代わりとして、詭弁論部の無二の親友・芹名を人質として置いてゆくことを約束してしまう。 連れてこられた芹名は、無言で頷き、芽野と固い握手を交わした。 校舎から外へ駆けだす芽野。 「まあ友情とやらを信じることだね」長官は、芹名に言う。 「あいつは戻らんぜ。あいつに姉はいないよ」芹名は、傲然と言い放った。 「俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ。」 かくして、芽野の逃走劇がはじまる。 三条河原のマンガ喫茶から、河原町の路地裏を駆け、烏丸の地下道を逃走、嵐山で倒れ、北野天満宮、乙女に誘われ鴨川デルタへ―― 果たして、芽野は逃げ切れるのか!? 阿呆学生が桃色ブリーフと友情(?)を賭け、古都を疾走する! 

12/12/27 「詭弁・走れメロス」ゲネプロレポートより引用

感想

期待していた森見節は健在で、説明ともセリフとも言えるセリフがまくしたてるように放たれる。時間にして1.5時間だったけど、独特なセリフのおかげで疾走感と濃さが同居していて、あっとゆーまに時間が過ぎていた。その上物足りなさは全く感じなかった。

日本語をこねくり回したような言葉遣いが、いつかつかいたいなと思う愉快さ。(例:破廉恥きわまる桃色のブリーフ。恋は開幕する前に閉幕した。)

回を重ねるほどにパワーアップしているらしいアドリブで沢山笑った。小手さんが特に強烈w

新垣さんの低い歌声がうまい!見た目に似あわず低い声がかっこいい!後で知りましたけどモ娘。時代からそうだったそうな。失礼しました。目の前に座ってた男性が新垣さんのTシャツを着てました。一番前の席だったので近すぎて眼が合うことはなかったっぽいですけど、卒業してまで追うなんて相当好きですね。凄く素敵だと思います。本人もうれしいでしょう。

歌舞伎の舞台のように、劇中の音楽が生演奏されていた。バイオリンなどいくつもの楽器を操って音楽を奏でたり効果音を出したり。録音が多い中、生演奏というだけで何倍も良く感じました。

場面は変われど、照明がついたり消えたりで少し変わる程度。ブロックを置き換えて場面の変化を表現。それでも京都中を駆け巡っている感じがして楽しかった。原作を読み返したいし、京都では走れメロス巡りをしたくなりました。夜は短し歩けよ乙女も読みたいな。特に大学祭のシーンを!韋駄天こたつと象の尻が恋しい。

閑話休題:最近舞台に感激中!

最近舞台の面白さに感激しています!なんで今までスルーしてきたんだと!なんで面白さを知っていたはずの友人たちは教えてくれなかったんだと!

以前はセリフ通りに話すのが舞台かと思っていましたが、アドリブも舞台のひとつの楽しみだと知った時は目からうろこでした。熱のこもった演技には汗は付き物で、ドラマや映画とは違った生の舞台は魅力的です。やっぱりなんでも生はいい!

劇場や劇団の規模からか、舞台装置がひっくり返って場面を転換することがあったり、ブロックを組み替えてテーブルを表現したり、橋を表現したりと舞台道具にも大小あります。今回の「詭弁・走れメロス」は後者で、役者がテーブルにふるまえばテーブルに、橋に、車に見えてきます。人間の表現力と読みとる力のたまものか、それにしか見えません。下宿や神社、鴨川デルタなどなど舞台上が京都の町になっていました。

大がかりな装置を用意しようにも、どうしてもお金との相談になります。規模にあった舞台装置を演出・演技でカバー。そのもの以上に豊かに表現できるので大がかりな舞台を使ったものとも違った魅力を持ちます。劇団に大小は関係なく、演出次第では小さくても観客を魅了できます。

それを知って演出の重要さを知ることにもなりました。演出が違えば同じ題材でも印象をガラッと変えることでしょう。映画だと監督。映画化が決定するだけで原作蹂躙だ!と息をまく人もいますが、それも監督次第かもしれません。ゆるふわ4コマ漫画けいおん!京アニの手で大人気アニメ・コミックの名を手にしました。原作を見ただけで人気アニメになるとは思えません。原作に忠実にすることを求められることもありますが。。。

よって一度見た題材でも時期が違えば、劇団や演出などなども違うので、何度でもその作品を楽しむことができるのも面白さです。比較するのも楽しみ方でしょう。

舞台を見たことない人は一度行ってみてください。思った以上に界隈はアツく。凄い数が常に公演していることに驚くでしょう。テレビで見ない芸能人が活躍していたりします。有名な俳優さんは現役で名演されています。日本の文化的で古典的なもの、同様に外国からのものばかりだと思っている方も多いでしょうが、現代人ウケする創作ものも沢山あります。一度演劇鑑賞の世界に踏み込むのをお勧めします。

気になったこと

  • Tシャツまで作ってた猫炒飯の存在感の薄さ。もっと無意味に奇妙じゃなかったかな。原作を読み返してみます。
  • 芽野と芹名の体が良すぎて、怠惰を貪り食う学生ぽくないwけどまあ舞台に裸で出るなら恥ずかしくないし、若手俳優ならそんなもんでしょうね。

大した話じゃないですね。

まとめ・総合評価

原作を知っていても知らない人も、舞台を知らない人も是非見に行ってほしい作品です!

って言っても東京は今夜と明日とで2公演のみw大阪足して3公演!紹介が遅い!すみません!

僕の「好き好きバロメーター」は周辺グッヅ買い漁り度に現れるみたいです。なので周辺グッヅ購入状況を参考に!↓

詭弁論部Tシャツ→悩みに悩んで買わず。けどやっぱり欲しくなって今から買えるか公式Twitterに問い合わせ中。

舞台を収録したDVD(予約受付中)→舞台チケットとあわせると高いと思うけど、だいぶ欲しい。買わなくてもずっと欲しいリストに入っていると予想。すなわち欲しい。

嗚呼分かりにくいw 今だに悩んでいますけど、相当良かったということです。

「詭弁・走れメロス」

おすすめ度:★★★★☆(誰にでもオススメ!)

参考リンク

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