ゴールデンエレファント賞受賞のクイックドロウ読みました。
読みました。クイックドロウ。日本から海外へ羽ばたく文学を!というコンセプトのゴールデンエレファント賞受賞作らしい。六本木のTSUTAYAで大きなポスターがあって気になって手に取りました。
前評判としては、ハードボイルドで刀で戦うシーンの軽快さが評価されているようでした。
アメリカ西部をカタナと呼ばれる謎の人物とそれを追う刑事や様々な組織がそれぞれの目的のために追っかけるロードムービー的な感じ。
読んでるとハリウッド映画にありそうな分かりやすい活劇が目に浮かんできます。
前評判を知ってたからか、評判の刀による戦闘シーンに迫力を感じず、ストーリーもなんか薄く感じてしまいました。もう少し深みのようなものがあって欲しかったなぁと。 落ちもまぁそんな所かって所に落ち着いて。良くも悪くもハリウッド映画的でした。
とまあ、自分的には肩透かし感のある読後だったんですが、「自分が面白いと思う小説ってどんなんだ?」と思ったので箇条書きにしてみました。小説に限らない場合もありますね。
- 知的好奇心が満たされる
- 日本語の表現が面白い
- 知らぬ間の伏線と見事にそれを回収するストーリー展開。練り具合
- 想像していなかったまさかの展開!だけどそれに無理のない流れ
- キラキラした世界観
知的好奇心が満たされる
へえ!そんな話があるんだ!と思わせてくれるような文学・哲学・美術・科学的な話が文章内に登場して、新しい興味を抱かせてくれるものですね。こういった本に出会うと興味がどんどん広がっていきます。雑学的でもいいんです。
日本語の表現が面白い
知ってる作家が少ない中で思い浮かんでいるのが、森見登美彦さんの言い回し。こんな面白い表現があるのか!と日本古来の表現を知ることだったり、オリジナルのユニークな表現をしていたり。機会があれば同じ表現を友達との雑談の中で使いたいなと思うものだったり。そういう日本語が楽しいと思わせてくれる表現が含まれているものはいいですね。
知らぬ間の伏線と見事にそれを回収するストーリー展開。練り具合
サスペンスや推理ものには限りません。よく練られた作品は面白いです。アニメ・漫画(ドラマも)ですが、コード・ギアスシリーズやライアーゲーム的な天才が活躍するタイプのものが好き。登場人物もすごいけどそれを考えた作者もすげー!
想像していなかったまさかの展開!だけどそれに無理のない流れ
ひとつ前のに似てますね。推理ものとか頭を使う訳じゃないんだけど、まさかの展開!
キラキラした世界観
これまた森見さんの宵山万華鏡のようなのね。京都の祭りで街を金魚が浮いていたり、風鈴がなっていたり。
これらが1つ以上あった時、僕は面白いと感じるのではないかと。他にもあったりするかなー こういったのは人それぞれでしょう。共通するものはありました?