ケントのブログ(ふわふわ)

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ダンブラウン ラングドンシリーズ最新第四弾【インフェルノ】

ダビンチコードで有名なダンブラウン著のラングドンシリーズの最新第四弾【インフェルノ】を読みました。 自分の中の鉄板シリーズなのでamazonで予約をしておりまして発売日に手元に届きました。(鉄板です!)本屋さんにも沢山ならんでいるので知っている人も多いと思います。年末年始失速しまして今更読み終わりましたのでメモ。

今回のテーマは人口爆発の解決にパンデミックを引き起こして解決を謀るのを阻止するというもの。その筋書きにはキリスト教における地獄(だけじゃないけど)を描いたダンテの神曲が使われた。

キリスト教の隠された真実を暴く(ダビンチコード)、科学vs宗教(天使と悪魔)とセンセーショナルでキャッチーでしたが、第三弾ロストシンボルはなんだったか忘れるくらい印象が薄いです。ロストシンボルは前2作の成功体験から「秘密結社」もので謎を紐といていくことをベースにしていたんだと思いますが、前作を越える事はできずじまいという感じでした。アメリカ本国では受けたのかな?

今回は秘密結社ではなく、世界で様々な芸術において引用されることの多いというダンテの神曲に傾倒する者による犯行。キリスト教国でない日本ではどうもピンと来ない作品ではあります。なのでなかなか興味をそそられづらい題材だったかと思います。

私は本著を読み進める上で、バンバン神曲について話題が出て来たので、こりゃ神曲知っておいた方がいいなと思い、いったん読むのをストップし「神曲 (まんがで読破)」で予習しておきました。30分ほどで読めるものでしたが、本著を楽しむのには十分なものを得られたと思います。便利な世の中ですわ。

これまでに比べると謎は、作られたものであるので読み手を引き込む引力は弱くありましたが、後半のバンバン発生する伏線回収でうまく補強されているので、なかなか面白かったと思います。

おすすめ度:★★★☆☆(個人的には凄く良かった!けどみんな好きかはちょっとわかんない。)

以下ネタバレ含む

謎の解明に関しては、昔から「隠されて来た謎」で彩られた「天使と悪魔」に比べると現代人による謎が多かった。なので「まじかよ!?実際に行って確認したい!」欲はそれほど大きくはならなかったものの、舞台がどんどん変化し、記憶喪失で分からなかった事の真相がつながって行く部分はさすがのダンブラウンの手腕だなと思わされました。ストーリー以外の部分は基本的にノンフィクションなので、そんな毎回謎が仕入れられるかって言ったらそうじゃないですよね。こういうことの方が今後増えて行くんじゃないかな

しかし最後の結末ってどうなんでしょうw;感染阻止に失敗して、最悪の悲劇が描かれる訳でもなく、対応処置の成功が描かれる訳でもなく…。ダンブラウンは今人口爆発で人類は自分の首を絞めて崩壊するぞと警告しているんでしょうか。警告するだけ?みんなで話し合おうってこと?なんかインパクト少ない。←こう思うってことは僕はそんなに深刻にこの問題をとらえていないってことなんだろうな。

ダンブラウンは、ダンテの様にこんな地獄(インフェルノ)が起こるかもしれないよということを伝えたかったのかな?

個人的なラングドンシリーズの順位は

天使と悪魔>ダビンチコード>インフェルノ>ロストシンボル

ですかね。インフェルノに登場した場所はいつか行ってみたいリストに問答無用にランクインしましたよ。飛んでイスタンブールしたいです!