ケントのブログ(ふわふわ)

技術メモ、アイドル、演劇、美術など分からないなりに

多数のひとに教えた初めての経験

先週仕事で新しいシステムの操作研修の講師をしていました。初めての経験ながら10数回の研修を無事終えることができました。

はじめの不安

当初ははじめての経験なので緊張するかと思いきや、そんなこともなく。それよりもちゃんと口が回って理解してもらえるように説明できるか、ユーザさんの操作スピードが想像できないので時間通りに収められるかが不安でした。

反応がない不安

会話のキャッチボールとは違って人は目の前にいるものの、水面に石を投げ込むように反応が返ってこないので本当に分かっているのか不安になってきます。

僕は口頭で説明しながら画面で操作をします。受講者は画面をみながら、説明を聞きながら、自身の画面を操作しながら、重要そうなことに関してはマニュアルに書きこんだりしながら・・・。僕よりもだいぶすることが多いです。忘れないように重要なことを記入している間に僕が先に操作をしておいてきぼりにしているかもしれないなとか考えながら、だいぶ牛歩なスピードで進めていました。

工夫してみたこと

そんな中で工夫してみたことを書き残しておきたいと思います。うまく理解してもらうためというよりは置いてきぼりにしてしまわないための工夫ですかね。

  • 「右上にあるハサミのマークのアイコンをクリックしてください。右上にあるハサミのマークのアイコンでーす。」と言いながら、僕は画面でアイコンのまわりをマウスでくるくるなぞって「ここですよー」と長くアピール。大体のひとからクリック音がし終えたら遷移先の画面の説明へ。

  • 「Xページ Y章のZZZZについて説明します。Xページ Y章 ZZZZです」とページ移動で置いてきぼりにならないように注意しました。

  • 1度した説明を何度もすると何倍も時間がかかるのでそこは補助講師にフォローをお願いしました。理解度は人それぞれあると思うのでそこは全員の歩調を合わせるのはむつかしいかと。

  • 重要なところは2度以上繰り返し言うことで重要なことをアピール。聞いたことを咀嚼しながら理解をしてくれているはずなので、1回目に言ったことは耳は素通りするだろうなということでそうしました。同じ理由で先ほど書いた画面遷移とページの移動は繰り返してアナウンス。

  • パソコンに慣れ親しんだ人間からしたら、そうでない方は想像を下回るパソコンの疎さだったりします。ひどいエピソードほど語り草になったりするので過去に聞いた語り草の印象が強いのかもしれませんが。簡単に僕らは「アイコン」とか「マウスポインタ」とか言いますが、もしかしたら分からないかもしれないので「三角のアイコンをクリックしてください。三角の画像をクリックしてください」と言いかたを変えて言ってみることもしてみました。「アイコン」という言い方の方がピンとくる方と「三角の画像」と言った方がピンとくる方両方に向けて言ってみました。パソコンネイティブに、より遠い高齢のユーザさんは入力から手間取っていることもあったりしていました。ここはどうしても難しいところなのかなという印象。それでも若い方と変わらず使える高齢な方の方が多かったりして、必ずしも「高齢=パソコンに疎い」でもないなという印象でした。

果たして理解はされていたのか

今回のシステムはそんなに難しい操作はありませんし、UIは違いますが旧システムを使ってきた方たちだけあってか、理解が遅そうだったり質問が沢山出たりとか言うこともありませんでした。というか質問が少なすぎて逆にこっちが不安という状況でした。説明がちんぷんかんぷんで質問すら出ないだけか?的な。

質問が出ないことが理解してくれたことになるのかは分かりませんが、進みが遅いとか早いとかっていう苦情もありませんでしたし、自分としてはうまく伝えられた研修だったのかなと思います。工夫したこともその一助になってれば嬉しいですが、どうだったんでしょう。受講された方に聞きたいです。

こうなってくるとアンケートを取ったりするのって今後のために重要だなと思わされます。

慣れ

なかなかの時間のをなかなかの回数やりましたので、中盤からだいぶこなれてきました。3回目くらいからは不安も緊張もありませんでした。慣れって大切ですね。

ただ慣れの怖さもありました。毎回1度休憩を入れるんですが、その日の2回目の研修の時、第1回で休憩を入れた記憶が邪魔をして、2回目でも休憩を入れた気でいてそのまま休憩なしで続けてしまいそうになりました。昼食後の回だったことも原因かもしれませんが、集中力が切れそうになるのでなかなか難しいことだなと感じました。

はじめての経験でしたが一皮剥けたかな。スキルアップにつながってればいいな