自由をつくる 自在に生きる/自由について常に考える
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11/17
- メディア: 新書
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自由について考えた本。
日本の歴史的には自由民権運動があったりもしたが、日本における自由は欧米から輸入されてきたものという印象が僕にはあります。
特に戦後に産まれた人たちは、すでに「自由がそこにあった」ので考える機会すらないように思います。
王や幕府による理不尽な命令がない状態。今はそれがない時代、くらいの認識なんじゃないかな。
「空気を読め」「自己責任」なんて言葉を投げ込まれて窮屈に感じ、そこで「自由でない事」に気づく。「知らぬ間に自分は世の中の空気に操作されていたのか」と気づくことはあっても、なんとなくで掴みどころがなくふわふわしていました。 そして「それを明確化したい」と思うほどでもありませんでした。
誰もが著者の自由論に共感する訳ではないかもしれません。きっと他にもある。
これは正解ではなくひとつの考え方なのだとは思いますが、僕のふわふわさせてたものに形を与えてくれたように思います。
著者は長年自由を意識してきたこともあり、いろんな角度から自由について書かれています。そしてその一歩先の考えについても。
簡単に書くと、自由は支配を受けてない状態。それは自分の中から自分を縛ることも含みます。 引用ではないので正確には本著をご一読ください。
「自由ってなんだろうな」と気軽に手にした本でしたが、読後には新たな視点がインストールされていました。
自由は常に考えて獲得していくもの。
比較的抽象的かもしれませんが、生きていくとこの土台に滑りこませる意識になっていくと思います。パソコンで言うとミドルウェアをアップデートした感じかな。
スカイクロラの原作者だと読んでる途中で気が付きました。目次にも「スカイクロラ」の文字あったんですけどね。ご自身が書いてるとまでは思わなかった。
面白かったです!もう一度読むなきっと。
ここは僕が思ったことを自由に書くブログ。
だけど読み手を考えずに自由に書いたブログなら、読んでくれた人にとってはきっと面白くはない。
せっかく書くなら面白く読んでもらいたい。
書くの練習するの難儀やし・・・。
せめぎ合い。