ケントのブログ(ふわふわ)

技術メモ、アイドル、演劇、美術など分からないなりに

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投入されるアルバムの重要さを知ったのは、腰を据えて長くファンをやりながら観察してきたももクロではじめて知った。

それまでアルバムってものはシングル曲がいくつか入ってて、パンチ弱めな、カップリングみたいな新曲も入ってて、買うにしてもレンタルするにしても1曲あたりが安くまとめて手に入るものくらいにしかアルバムを思ってなかった。 (その程度のアルバムも普通にあるとは思う)

ももクロのアルバム歴で言うと…

1stアルバム「バトルアンドロマンス」はテーマ、、、、あったのかな。ファンになる直前に出たので把握していません。感じるテーマは「若いアイドル/ももクロの勢いを詰め込んだ」アルバム。

2ndアルバム「5TH DIMENSION」はテーマを「進化の先にある"5次元"の世界」とし、それまでのももクロらしさ、アイドルらしさというものの殻を破ることに重きが置かれている。それを顕著に示すのがアイドルでは命とも言える顔を隠した覆面の衣裳だった。ファンの反応は期待していたももクロの曲ではないために、拒否反応を示したものもいたが、今ではこれもももクロらしさで、ももクロらしさからの脱却のターニングポイントだったのではないかと書きながら思った。この後、一般層へのさらなるファン拡大が起こるが、その前に投入されたこのアルバムは、もしかしたら「子供っぽい」「アイドルっぽい」だけのももクロだったらファンになっていない人まで取り込むのに成功したのかもしれない。

他のアイドルグループではこの種の悩みが呪いのように付きまとっているのではと考えている。元気でハイないわゆる(現代の)アイドル曲で客を沸かせて楽しませてきたが、同じ路線の楽曲しか投入できず、客がマンネリを感じてしまっている。かといって他の路線を望んでいる訳ではない。(閑話休題

同時発売の3rd&4thアルバム「AMARANTHUS」「白金の夜明けは、「起きてみる夢」「寝てみる夢」をテーマとし、「人の生から死まで」と空想、仮想的な「ファンタジー」を描いている。長キャリアグループのベスト盤を2枚同時はままあるが、オリジナルアルバム2枚が同時発売は例に少ない(ない?)。

これらはともにももクロ像を広げるさらなる意欲作と言っていい。5TH DIMENSIONからさらに大風呂敷を広げている。アイドル楽曲はファンが合いの手を入れやすいようにリズムが設計されていたりするが、そういうことはどんどん無視されている(これまでのが通用せず棒立ちで取り残されているファンも多い。踊ればいいのに。)。同じことをしないのがももクロらしさという意味では一貫していて正当な続編と言える。

2つのアルバムは別々で成立しているが、3rdの最後と4thの頭がつながっている構造になっていたり、清竜人提供の2曲はそれぞれのアルバムの9曲目に配置され、それぞれ個別に自立しているアルバムをワームホールのようにくっつけているような錯覚をおこさせる(I I→H)(曲も宇宙的なテーマ)。他にも堂本剛くんやさだまさしさんが提供していたりと多様な制作陣が参加している。

こういうことはアイドルだから出来るアクロバットさではあるが、実際にやってのけているのは今ももクロだけではないか?(今ハロプロは積極的に外部の力を取り込みつつあるようだ。ジャニーズは以前からそう。) そんでもってこのアルバムはももクロファンだけに限らず音楽界的にもインパクトある作品なのではないか!?と思うんだけど、比較して語るほどの知識や経験がないのでこれ以上はなしにします。

途中からももクロ称賛コメントになっていましたが…ももクロはアルバムを出す度に自他共に縛りつつある枠(ももクロのイメージ)を破壊し成長してきました。アルバムを比べると顕著です。

冒頭のリンク先の記事を読んで頭をそれがめぐり、それを文章にしました。これを伝えるまで遠回りでした;

サニーデイ・サービスのアルバム…まだ聴いていません。ももクロのアルバムに感じていた高揚に似たものをこの記事に感じました。聴いてみたいと思います。その凄さ、色んな音楽を知っていないと分からないかな~。サニーデイ・サービスの過去作品を知らないと感じないかな~。

並みじゃない魂が込められているアルバム、アーティストってどれくらいあるんだろう。僕がももクロのアルバムで興奮してたって、外から見たら「大したことない」って思われるかもしれない。音楽を語るための頭耳口が欲しいな~。

追伸:Juice=Juiceの「First Squeeze!」にも僕は凄さを感じました。 追伸2:「この曲好き、嫌い」ではなく、「この楽曲群…凄い」って言う感覚です。「僕が好きなのばっかり入ってるから凄い」でもない。1曲で宇宙が完成していて、それらが島宇宙になって、島宇宙を1つのまとまりとしてみた時…凄い、って感覚の話です。

要約

勢いで書いたので、自分でも何を目的に書いたのか分からないので要約しときます。

  • ももクロのアルバムは出す度に殻を壊し成長するターニングポイントとして重要。
  • アツい記事から感じるサニーデイ・サービスのアルバム『DANCE TO YOU』もそんなのかな?聴いてみたい!
  • 他にもあるのかな?それを感じ取れるようになりたいな。

DANCE TO YOU

DANCE TO YOU