ケントのブログ(ふわふわ)

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失敗から学んだ、湯さまし選びのポイント

僕も最近まで知らなかったし、あまり知られていない食器もしくは調理器具の「湯さまし」。

求められる機能は単純で、お湯を冷ますだけなんですがなかなかいいものに出会えない。 これを読んだからと言って買い求めようとする人はいないと思いますが、後学者が購入するために考慮すべきポイントを書き記しておきたいと思います。

湯さましとは

玉露や上級煎茶、お抹茶を美味しく飲むためには、苦味を出さず、旨みを抽出する必要があります。そのためには適正な温度にお湯を冷ます必要があり、お湯を冷ます道具が「湯さまし」です。

風を通す機構などあるわけではなく、お湯に比べて相対的に冷えている器に入れて冷ますというだけ。茶碗や急須、湯さましに移し替える度に温度は下がり、1度移し替える度に約10度下がると言われております。

なので丼ぶりでも、茶碗でもコップでもいいんです。湯を移し替えやすいように片口(注ぎ口)が付いているものをお湯を冷ますの専用として、「湯さまし」として売られています。

容量

小さいものなら100円均一で、ドレッシングサーバーとして売られているものを利用してもいいでしょう。お客さんをもてなす訳ではないので、そういうのから購入しました。でも失敗でした。 f:id:KEN_T:20170817152320p:plain Google検索:「ドレッシングサーバー」/カップ状のドレッシングサーバーをイメージしてください。卓上にドレッシングを入れて置いてつかったりする。

少量の湯量でよい玉露や上級煎茶、抹茶ならまあこれでもいいと思いますが、僕は職場で寿司湯のみ*1を使って、上級煎茶をがぶがぶ飲むので、300mlほどの大きめのものに買い換えました。

標準的な量を複数人で注ぎ分けるにしても、小さいとちまちま注ぎ換える必要があるので、「大は小を兼ねる」です。茶器コレクションをするでもないのであれば、大きめのを用意しておくのが良いと思います。

湯さましの容量は大容量がいい!

厚み

たまたま僕が買ったものが薄かったのでこの点に気が付けました。

沸騰した湯⇒寿司湯のみ⇒湯さまし⇒急須の順に移していった場合でも、持てないくらい急須が熱くなります。きっと80度を越えていますね。温度計で計ってませんがほとんど温度は下がってないはず。60~70度になっててほしい所でした。

湯を冷ます行為は、器の冷たさを利用します。すなわち器自体の体積が大きいとよく冷めるということですよね。なのに僕が考えなしに買った湯さましはだいぶ薄いものでした。厚みがあるものを購入すべきでしたね。失敗です。

湯さましは厚みがあるものがいい!

器に対して湯量が多いというのもあるかもしれないなhahah

取っ手

温度が下がればこんなの気にしなくてもいいのかもしれませんが、取っ手がないと器があっついです。注ぎ終えるまで手放せないので、火傷するかと思いました。

取っ手がないのもあるのもどちらもポピュラーなようです。湯さましへ熱を移す仕組み上、取っ手がないと熱い部分を持たなければなりません。僕は断然取っ手付きをオススメいたします。

湯さましは取っ手付きがいい!

まとめ

単純な仕組みのものなので、購入時に注意するのはこのくらいじゃないかと思います。でも結構重要。僕みたいに失敗しないために考えられた商品もあるのかもしれませんが、こういった道具にはウリをアピールするパッケージや説明なんてありませんからね~。購入する場合は気を付けてください。

僕はこれらの重要さにまだ気がついた段階です。 さぁて、今持ってるのより、分厚くて取っ手があるものを探しにいくぞー!

波佐見焼 白 湯冷まし(後手) 40621

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萬古焼 湯ざまし 黒釉 8153-7050

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*1:お寿司屋さんで見る容量多めの湯のみ。魚ヘンの文字が書いてるものだけを指す訳ではない。