ケントのブログ(ふわふわ)

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インフェルノのために【神曲】をまんがで読破したぞー!...そして矛盾発生

「ダビンチコード」、「天使と悪魔」...と僕の大好物 ダン・ブラウンのラングドンシリーズに新作「インフェルノ」が発売されました!わーい!

嬉々として読み始めた矢先、この話はダンテの「神曲」が結構絡んでくる話のようで。 「インフェルノ」って地獄って意味だし、どうやらこのタイトルはダンテの「神曲」の「地獄(インフェルノ)篇」から来ているみたい。

神曲」で描かれた地獄のイメージは後世の人々に大きな恐怖を植え付けたらしく、教会に足を向ける人が増えたり、インスピレーションを受けた作品が多く生み出されたそうです。

もしかして上野の国立西洋美術館の外にある考える人のついた「地獄の門」ってダンテ作だったんじゃないか?と思ったりして、(実際は記憶違いでロダン作。「神曲」に出てくる「地獄の門」てのはあってました。)ここまできたら「神曲」は抑えておくべきネタじゃないかと思うにいたり、「神曲」について調べてみると、だいぶ分厚い本のようで、うむむ。

あくまで"「インフェルノ」を読む為"に「神曲」を知っておきたいので、世界の古典を漫画という表現をもってさらりと理解できる、「まんがで読破」シリーズに「神曲」があることを発見。トラブル:Kindleで本が購入出来ないに見舞われながら購入しました。

概要

作者、主人公ともにダンテ。思いを寄せていたベアトリーチェが亡くなってしまって生きる道を見失っていた。天国にいるベアトリーチェの使いがそこに現れ、ベアトリーチェの意思により使いとともに地獄、煉獄を旅することに。最後には天国にいたりベアトリーチェに再会しダンテは生きる道を見つける。

こんな感じです。通勤電車の片道で読み終えてしまいました。40分くらいでしょうか。元は分厚いらしいので、本当にさらりとしか描かれていないかもしれません。

何を伝える本?

人々は神の愛を忘れてしまっている。罪を犯せば死後、地獄で苦しみを味わう事を忘れている。ダンテを旅させて地獄、煉獄、天国を見せ、その酷さや素晴らしさを人々に伝えさせ神の愛を思い出させるのだ。さあダンテよ!地上へ戻ってこの事実を広めなさい!ってのがこの本、旅の目的です。

なので、地獄やらの世界を詳細に描いています。こういう罪を背負った者はこういう苦しみを味わうよってね。

地獄にクレオパトラソクラテスが居たのには驚いた。クレオパトラは淫らな事をしたことが罪らしい。キリスト教では嫌われてたようで、知りませんでした。

ソクラテスはキリストの教えが広まる前の時代の人だったからもちろん神の教えに従ってないよねあなた?って理由だった。地獄の入り口に居て苦しみとしてはだいぶ軽いほうでした。

神曲」は読まれた当時の人々にとっては、詳細に描かれた地獄が衝撃的だったようで、(冒頭で書きましたが)教会へ多くの人をし向けるきっかけになったそうです。

作者と主人公は同名でダンテ。信仰心をあおる為に創作したものなのか、はたまた夢か幻か現実にか経験したものを書いたものなのか。どっちにせよ使命感でダンテによって「神曲」が書かれたのは間違いなさそうです。

矛盾?

最近知ったことに「ユダヤ教キリスト教イスラム教において死者は最後の審判まで魂のまま地上にいて、最後の審判の時によみがえり地獄行きか、天国行きかを決められる」ってことがありまして。パトラッシュとかが天使に連れてかれてたから、死んだらすぐ天国か地獄かと思ってたのに「そんな風にキリスト教徒らは考えてたのか、なるほどな~面白いな〜」と思って軽く興奮してたんです。(パトラッシュはどこにいったことになるんだ?キリスト教の話じゃない?)

だけどどゆこと?既にクレオパトラとかとかが地獄にいるって。自分の知識が間違っていたのか、矛盾が生じてしまいました。

死者は最後の審判まで地獄へも天国へもいってないんじゃないんですか?どなたかご存知の方教えてプリーズ!

まとめ

色んな地獄があってこわぁい!(適当)

おすすめ度:★★☆☆☆(まあまあ良かったんじゃないですか。)

原著は詩で書かれているらしいので、どういう風に詩でストーリーが進むのかが気になるのでタイミングがあれば見てみたいと思います。