イミテーションゲーム/理解されぬ苦悩
↑日本版 マトリクスみたいで映画のイメージと違う
↑アメリカ版 こっちのイメージ!こっちの方がだいぶイイよね
それまでの方法では解読不可能(確か映画では10人が24時間2000万年以上かかる計算と)な、ナチス・ドイツが第二次世界大戦中に使用していた暗号エニグマ。 これを解読し連合国を勝利に導く使命を持ったアラン・チューリングの話。
いい映画でした!アカデミー賞有力ってのはうなづけます。
IT偉人アラン・チューリングの功績
チューリングが解読のために作った機械はチューリングマシンと呼ばれ、今のコンピュータの祖の祖を作った人です。現代の誰もが「お世話になってない」なんて口が避けても手がもげても言えないような偉人です。
その功績とかトピックを箇条書きにしておきます。
- 暗号解読によって2年以上終戦を早めた
- 終戦を早めることで1400万人を救ったと歴史家は見ている
- このことは政府によって50年間封じられた事実だった
- 同性愛者でその罪で逮捕→自殺。あまりに人生に多大な貢献をした人物であることで、そのことを2013年にエリザベス女王から恩赦となった
- コンピュータの祖を作った。計算機科学の父
暗号解読後の辛い戦い
エニグマを解読し嬉々として、その成果で敵の攻撃を防ごうとしますが、そうするとナチスは再び暗号システムの変更を行うだろう。相手にそれを知られることなく勝利へ導くことが必要となった。 (名前だけしか知らなくて申し訳ないが)「ノルマンディ上陸作戦」を成功に導いたのは、実は暗号解読の成果があったかららしい。他にも有名な作戦の成功を導いていった。
暗号解読するまではモンスターとも形容されるほど数学だけしか能がない人物に描かれていた。 暗号解読後、解読成功を広めてはいけないというところまでに頭が回るようになった彼は成長していたようだった。演技も前後で「ロボット的→人間的」と見事に演じ分けられていました。どちらもさじ加減が難しそうなのに。カンバーバッチすげえ。
暗号解読後のほうが辛かったかもしれない。助けられたかもしれない目の前の人々よりも、戦争に勝利しそれで救われる人を天秤に掛けなくてはいけなかったからだ。すごくいたたまれないシーンもあったが、彼らは強かった。
ちょっと理解が抜けちゃったところ。
(原作から端折られてる部分かもしれないので原作にも手を伸ばしたい)
- 一度結婚したクラークは本当に好きではなかったの?本当のようにも取れるし、嘘のようにも取れる。
- 暗号を解いた後から終戦まで大分端折られてるかな?時間的に入れるのは無理だったかな。そこも気になる。
- 盗みって結局なんだったの?
- 刑事が当時の事実探る役割だけど、あれは映画用の役割かな?
ファッションとか
個人的に革製品に最近目覚めまして、古くても今でも通じるファッションにも注目して観ていました。
多分合皮とか、吊るしの既成品スーツなんてない時代。自分の体型にピッタリのをみんな着てて格好良かったね。
流行りもオシャレに大切だけど、自分にピッタリのを選ぶのが一番だよね。そうしたら長く着れる。
そのためには体型も移り変わってしまわないようにしないとだめですね。
アランの悲劇
アランの悲劇的なところは、人とのコミュニケーションが得意でなかったことと、同性愛が認められない時代に同性愛者だったところだ。そこも含めて是非観て欲しい。
見終わった時の僕の感想は「ああ〜いい映画を観たな。」です。
時に想像し得ない人物が、偉業を成し遂げるのだ
★★★★☆(誰にでもオススメ!)
さらにアラン・チューリングの人生にも興味でてきたし、解読機械の原理も気になります。あとカンバーバッチも!その辺の映画、本をあさってみます!