ケントのブログ(ふわふわ)

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【コミュニケーションが苦手な人93.8%!!?】そんなあなたのための新しいコミュケーション本「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」by 吉田尚記

吉田尚記(以下、ゴボウ)さんの本「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」読みました。

僕はコミュニケーションに苦手意識を感じているほうではありません。 ゴボウさんはももクロちゃんらが共演するときに「ゴボウ」と親しみを込めて呼ばれていて、いつしか僕にまで親しみが出てきました。僕の視界の中では勝手ながらゴボウさんはももクロファミリーです。

そんなゴボウさんのコミュニケーションにまつわる本がだいぶ売れているということ。それがKindleのセールで安くなってたこともあって購入しました。

普通のコミュニケーション本とは違うコミュニケーション本

世の中に様々なコミュニケーション力向上の本があります。この本はそれらで語られている「ビジネスでうまくいく」とか「異性を手玉に取る」とかいうものとは違いました。

「エレベーターで一緒になった人とちょろっと話をする」とか、ちょっと話さないと気まずいなって環境で簡単なコミュニケーションできるようになろうという本です。相手との交渉をうまく演出するとかではないです。他愛のない話をする力です。 ここで言うコミュニケーション能力は「雑談力」と呼び変えてもいいかなと思っています。

コミュニケーションの目的

コミュニケーションというのは、じつは、コミュニケーションが成立すること自体が目的であって、そのときに伝達される情報は二の次なんです

コミュニケーションは「情報を伝える」という目的が生まれる前は、コミュニケーションの目的は「コミュニケーションを取ることだった」(意訳)。なるほど。

スマホが気になって頻繁にチェックするのは、この話を踏まえると、「情報に飢えてるからではなくコミュニケーションに飢えているからとなりますね。」納得。

誰かとコミュニケーションをとることは「楽しさ」を求めたり「リラックス」を求めたりことを目的にしてるんでしょうね。そして反対にコミュニケーションを取らない状態はすごくストレスフルな状態ってことか。ふむふむ。

どうやって他愛のない話をしようか

コミュニケーションの目的は「コミュニケーションが成立すること」と分かったら、できるようになりたい他愛もない話。どうすればいいんでしょう。 まさにそれが難しい。苦手な自称コミュ症の人を対象として、元コミュ症だった吉田さんが語っています。

コミュニケーションを取ることをゲームととらえることを手法として説明されています。コミュニケーションとはその場の全員で雰囲気を楽しく終えるゲームです。

そのゲームでの戦い方はいくつも説明されています。その内のひとつ。

コミュニケーションの最強戦術は何より「聞く」ことなんです

これはよく言われますよね。女性にも好感持たれる男性だったりします。

一般に言われる「聞く」は、「自分の話はせずに相づち上手」というイメージで言われますが、もう一つの「質問する」という「聞く」が忘れられています。

人にしゃべらせる方法を考えたときに、先入観は持っていたほうがいい。もっと言えば、先入観はむしろ間違ってるほうがいいかもしれないくらい。なぜか?人は間違った情報を訂正するときにいちばんしゃべる生き物だからです。

「質問する」というのは相手への興味の現れですよね。間違えていてたとしても喜んで教えてくれるということです。自分が質問された場合を考えると…確かに! 会社の入社面接で質問に答えるばかりじゃなく、逆に質問すると興味を持っていることを伝えられるるというのと同じですね。

本書の最重要ワード「愚者戦略」です。欠点から自分のキャラを戦略的につくるというのは、ひとことで言えば、そこをツッコまれてOKにすることです。相手に自分の欠点をツッコまれたとき、ヘコんだり心が折れたりするんじゃなくて、喜こべなきゃいけない。コミュニケーション・ゲームをプレーするうえでは、弱点があったらラッキーなんです。

相手に隙を見せるということですね。

この本を通してコミュ症に対し、他にも考え方を改めるようにすすめています。

  • コミュニケーションは対戦ゲームではなく協力ゲーム。敵、味方でなくみんな味方。(意訳)
  • 相手より優位でいたいと考えは捨て、愚者として振る舞ってコミュニケーション材料に。(意訳)

学生時代にあえて愚者的振る舞いをしている時がありました。「自分はピエロではないのか」と思ってました。一瞬。 今自分は愚者できてるかな?人をいじってばかりな気がします。楽だけど相手に頼り過ぎだなって思ってます。

まとめ

だいぶ上からに聞こえると思いますが、一言で言うとこの本の内容は「大体知ってた」。 だけど僕の「知ってた」は「"感覚"で知ってた」ってだけで、これを「言語化せよ」「教えよ」と言われても僕に出来ません。これを人に技術として教えられるレベルにまで落としこんでいるところがこの本が売れている理由ですね。

自分でコミュニケーションがうまいと思っている人は六・二パーセントしかいない

だそうですよ。苦手な人は93.8%。 この場合の"コミュニケーション"には多くの意味が含まれてこの数字なんじゃないかなと思いながらこんなタイトルに…すなわち釣りタイトルでした、かね?^^;