ケントのブログ(ふわふわ)

技術メモ、アイドル、演劇、美術など分からないなりに

インターステラーすげえわ/クリストファーノーランすげえわ

評判がいいらしいってことでインターステラーをレンタルしてきた。
結論から言うとすげー良かった!全員観るべき!観ろ!すみません。

宇宙モノだと思ってたのに、農場からはじまる・・・え?
映像もフィルム的だし間違えたかなと思ったけど、徐々に宇宙へ行くことに。人類を助ける希望の冒険へ行くことに。

出向く先はワームホールの先で別の銀河!相対性理論で時間の流れが違う星へ降り立ったりもします。
なので地球に戻ってきたら、お父さん、娘と同じ歳になってるかも!

そんなファンタジーなことまじめにやるなよ!って驚くかもしれませんが、宇宙科学では常識の話。毛利さんも「常識だ」っておっしゃいます。
そんなnewtonの宇宙特集とかで読んでたら知ってる知識を映像で感覚的に体感できます。 これはひとつの見所だけども、これはあくまでおまけだと僕は思います。

宇宙モノなのに映像はカントリー映画(そんなジャンルある?)的で、コップをテーブルにコトっと静かに置いたり、衣擦れの音や、呼吸音がしたり。音に集中してるうちに映画にも集中。3時間とかあっちゅーま**! 音とか空気感、質感にこだわられてて、緻密です。宇宙モノが出し尽くした今だからこそ産まれた作品かもしれませんね。恐らく今後はこう言うSF映画が増えていくんでしょうね。それくらい新しいし、当たり前に使える手法。

宇宙モノだとかSFっぽいこととか言ってきましたが、本質は人間のドラマです。
(観てないけど)アルマゲドンとかああ言う大衆向けな人間ドラマではなく、人間の心理や愛を丁寧に描かれています。 ハラハラするシーンはあるものの、ハリウッド映画的に盛大にやる訳じゃなく粛々と実施されます。
例えるなら、自分が長距離走していて、声に発さず心の中で自身を鼓舞したり葛藤したり。外から見えるのは必死な呼吸だけ。己との戦い。そんな感じ。多くは語らずで余計なフレーズは排除してるように思います。

最後は「んーここまで良かったのにいきなりこうなるか」と正直飲み込みづらい部分もありましたが、飲み込んで仕舞えば、本当素晴らしい映画だと思いました。 話を収めるためには仕方ないなと納得しました。。

この作品は宇宙モノだと考えたり、先入観なしに誰もが観るべき、観て欲しい映画です。
断然オススメ!観る前の期待ハードルがだいぶ高くても軽々と越える!(はず!)

この監督 クリストファーノーランの作品と言えば、前にバットマンビギンズシリーズのダークナイトでも感激したばかりでした。
バットマンの宿敵ジョーカーによる執拗で残虐で終わりのない悪。こんなに終わりのない絶望的な闇を観たコトない!
(残虐だけど、映像は悲惨なものはない)
平凡な映画鑑賞歴ですが、似たものは見つけられません!そしてインターステラーもそう。

2作ともあまりにも凄い映画だったので、僕は彼が天才なんじゃないかと思ってます。いやいや、そんなもんは他人が言うもんなので、僕は言います。「彼は天才ですね」。
他の作品も軒並み評価が高いそうなのでこりゃ観漁るしかない。完全にハマりました。 映画以外に本でも出してるならそれも読むだろうなぁこの勢いだと。

先日観たイミテーションゲームもそうでしたが、今年は映画の良作に恵まれてるなぁ~。しみじみ (イミテーションゲーム★4つだな。今考えると5つでもいいくらいだなぁ)

おすすめ度:★★★★★(人生が狂うほどヤバい!なかなか5つはつけませんよ!)